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個人再生等の債務整理に強い弁護士に依頼するメリット

  • 文責:弁護士 上田佳孝
  • 最終更新日:2023年8月15日

1 個人再生に強い弁護士に相談するメリット

個人再生すべきかどうかを適切に判断してもらえるというのが、個人再生に強い弁護士に依頼する大きなメリットの1つといえます。

借金に関する問題を解決する方法は、個人再生以外にも各種ありますので、各制度のメリット・デメリットを踏まえて、的確に検討することが必要です。

2 個人再生を含めた各種手続きの把握

個人再生等の債務を整理する手続きには、いくつか種類があり、どの手続きを選択するかが重要なポイントになります。

個人再生の中でも小規模個人再生の手続きを選択すると、債務を一定額まで免責してもらい、免責後の金額を3年から5年の期間をかけて分割して返済することとなります。

破産の場合は、免責許可決定が出されると、すべての債務が免責されることとなりますが、個人再生の場合は、免責後の金額を分割して弁済しなければなりません。

また、破産の場合は、住宅を所有している場合、手放さざるを得ないことが多いです。

しかし、個人再生の場合は、住宅資金特別条項を設けることにより、毎月の住宅ローンについては、返済を続けなければいけませんが、住宅を手放さなくて済む可能性があります。

個人再生の手続きは、一定期間分割して債務の返済を行う点で、任意整理の手続きと似ています。

もっとも、任意整理の場合は、基本的には債務額が大幅にカットされることはありませんが、個人再生の場合は、一定の金額まで、債務の免責を受けられることとなります。

このように、個人再生を破産、任意整理と比較すると、個人再生には、独自の特色があることが分かります。

そのため、財産や収入、借金総額といった経済的な状況を踏まえて、適切な手続きを判断できる弁護士に依頼することが非常に重要です。

2 地域の運用ルール

また、個人再生や破産の手続きについては、手続きの選択に関係する部分で、各地の裁判所が独自の基準を設けていることがあります。

実際に手続きを行う裁判所において、債務整理を多く手掛けており、裁判所の基準を熟知していることは、適切に見通しを立てたり、スムーズに手続きを進めたりするために、大きな強みになります。

個人再生等の借金の問題の案件を多く取り扱っている弁護士であれば、その裁判所の基準を熟知している可能性が高いといえます。

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